なんだよBTBって!!
生徒の質問から学ぶこともよくある。
知識ではなく、教訓をね。
「BTB溶液にオオカナダモを入れる実験なんだけど、
最初は緑色で、光合成すると酸素が増えるじゃん?
酸性になるとBTBは黄色になるんだから、
酸素が増えると黄色になるんじゃないの?
なんで、青くなっちゃうの!?!?」
パッと聞いて、この子がどこでつまずいていて、どう誤解をしていて、
何が足りないのか、を理解しようとする。
この子の大きな誤解は、大きく分けて2つ。
①酸素が酸性だと思っている。
②BTB溶液の色を変える原因が酸素だと思っている。
少し掘ってみると、
名前にひっぱられて、酸素が "酸性" だと思いがちだけど、実は "中性"。、
紛らわしい。、
じゃあ、誰が "酸性" なのかというと、
二酸化炭素の方なんだね!!
「光合成=酸素」というイメージが強いのか、
酸素がBTBの色を変化させる重要なカギを握っているような勘違いをしちゃう。
そう、この実験でカギを握っているのは、酸素ではなく、
二酸化炭素!!!!!!!!!!
詳細な説明は理科の先生に任せて。、
ここで、「なるほど。」と思ったのは、
「物の本質を射抜くまでにどれだけの時間がかかるか」
ということ。
このBTB溶液とオオカナダモ(大きなカナダの藻ってなんだよ...)の実験では、
「二酸化炭素がBTBの色を決める」ということ。
勉強が苦手な子ほど、こういうものだという丸暗記で済ませてしまい、
少しできる子は、仕組みを理解してどんどん応用していく。
本質を射抜けば、どんどん他のことにもあてはめて、理解を深められる。
歴史科目なんかでも、
苦手ならば苦手なほど、丸暗記に走ってしまうが、
「丸暗記は楽なようで、実は効率が悪い。」
勉強が苦手なら、"暗記" に脳みそのキャパを割いてはもったいない。
もっと怖いのは、丸暗記のクセがついてしまって、
大人になってからも、
効率の悪い方法で学び続けてしまう。
丸暗記は一番頭を使わなくてよい方法だからだ。
じゃあ、「暗記量を減らして、本質を射抜く方法」って。、