Shima Shima English

エイメイ学院 / 明成個別 英語科講師のブログ

セックスのグラデーション

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 やっぱり、名前をつけるってことは大切だよね。

 

 

 

 人間はそれに名前をつけないと、考えを前に進めることができない。

 

 

 

 そうやって、なにか社会で起こっている問題に名前を与えることで、それをカテゴライズすることができる。

 

 

 

 

 うえの3つは、「病気」にカテゴライズすることで、

「それは本人の意思の弱さなんかじゃなくて、病気なんだ。

 だから、しかたのないことじゃないか。

 病気なんだから、治療が必要だね。ちゃんと病院行きな!」

 

 

 っていう風になる。

 

 

 

 

 

 

 

 そうやって、なんか社会の中にいる "変な" やつらに病名を与えることで、"しかたのない" やつら に変容させて府に落とすことができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 性同一性障害

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 うえと同じような営みで、できあがったカテゴライズ。

 

 

 体の性と心の性がズレてしまっていること。

 

 

 

 

 

 例えば、

見た目は男性なのに、

女性のように振る舞う男性。

 

女性なんだけど、

女性の服装がなんだか嫌だ

 

 

 

 そんな人たちを見て、

「なんで男なのに。なんで女なのに。

 

 ああ、きっと彼らは病気なんだ。 

 

 しかたのないやつらなんだ!」

 

 

 と社会の名をもって「病気」と認定する。

 

 

 

もちろんだけど、病気と認定された側は、自分のことを病気なんだと自覚する。

 

「私は病気なんだ。みんなとは違うから仕方ないんだ。病院にいって治療を受けなきゃなんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「言葉」はとてつもないパワーを持っている。

 

 

 

 教師が熱く子どもたちに思いを語れば、子どもたちは行動を変える。

 

 

 好きなあの子に愛を伝えれば、その子が振り返るかもしれない。

 

 

 

 「言葉」には、人の行動を変えるほどの大きな影響力をもっている。

 

 

 

 

 でも、いい方向にだけではない。

 

 性同一性障害」という言葉を与えることで、

社会は「変な人」を「病人」という目で見て、本人は病気だと自覚し思い悩む。

まわりのだれにも相談できない。

 

 

 そういう影響力をもっている。

 

 

 

 

 そもそも、この世には「男」「女」しかいないっていう認識は古いかもしれないね。

 

「男」としての性を授かった者は、

 自分を「男」だと思い、「男」のように振る舞い、「女」を好きになる。

 

「女」としての性を授かった者は、

 自分を「女」だと思い、「女」のように振る舞い、「男」を好きになる。

 

 

 

 

 確かにこの方程式は多数派かもしれない。

 

でも、それにあてはまらない場合だってある。

 

だってこの方程式は人間が多数派を見て勝手に作りあげたものだから。

 

 

 

 

 

 実際は、性別は、「男」「女」の2つではなく、うえにあげた4つの要素から成り立つとすると、2×2×2×2=16通りあることになる。

 

 もっというと、きれいに分かれるわけもなく、グラデーションのように無数に性の在り方は存在する。

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 世界ではもう性同一性障害という言葉は使われていない。

 

問題を受けて、アップデートされ、「性的違和」「性別不合」と改変されていっている。

 

 つまり、病気じゃなくなった。

 

 

 

 でも、日本では性の話題はあんまり興味ないらしい。

まだ「性同一性障害」の日本は、2世代ぶんもおいてかれているっていうのに。

 

 

 

 

 まだピルの普及率は1~4%の日本。

セックスの主導権はまだまだ男性が握っている日本は、

女性の問題だって解決できていない。

 

 それなのにLGBTなんて受け入れられるはずがない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それを変えるカギもまた、みんなが口にする、ひとつひとつの「言葉」なんだよ。

 

 

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