中学3年間の英文法
「数学や理科には公式集があるのに、英文法にはないのかなー。」
そんな生徒の声から始まった。
中学3年間の英文法を、その本質から意味や使い方、先生が指導するときのポイントまでをまとめた英文法集が完成した!!
いろんな参考書や教科書を読み漁ったり、大学の教授たちの知見を借りたり、あとは僕のパートナーとの対話を通じてひとつの作品みたいなものができあがった。笑
作っていて思ったことがあって、それは、
「わかりやすさ」と「事実」とのギャップ。
例えば、"will" と "be going to" 。
はっきり言って、従来通り、「意味は一緒で未来形!」のほうがわかりやすい。英語が苦手な中学生には、この説明が一番シンプルなんだ。
でも、この教え方は間違いだらけ。どの参考書も「未来の表現」という言葉を選んでいるし、教科書だってこの2つの文法事項はまったく別のものとして取り扱っていて、それらが登場するユニットは遠く離れている。
でもやっぱり話が難しくなってくるから、できるだけ簡単に伝えようと思ったら、「"will" と "be going to" は同じ意味で書き換え可能!」という話になってくる。
そういう例題が載っている問題集は、日本の英語教育の弊害なんかではなく、苦し紛れの「わかりやすさ」を提供したかったんだ、と気づいた。
でも、どんな学問であっても、いや、これは学問に限らず、相手から事実とは違うそれっぽいことを言われるのは嫌なことだと思う。
例えば、「本能寺の変で、織田信長は負けて豊臣秀吉が勝った。」と教わるくらい、なんだか気持ちの悪い印象を受ける。
たぶん、そう教える先生はいない。なのに生徒のレベルに合わせて、苦手な子には真実を伝えないっていうのは、正しいのか??
そんな葛藤と闘っていた。1人で。いや、2人で。笑
もうひとつ、パートナーとの対話の中で印象に残っていることがある。
「"will" は過去形にすると、"would" になる。でも、未来の過去ってどういうこと??」
「確かに。でも、過去形にできるってことは、"will" は現在形ってことになるね。"will" って『未来のことを今思いついた』っていう意味だから現在形で、英語には未来を表す表現なんてないんだね。いよいよ、意味がわからなくなってきた。笑」
英語には未来形はなく、もちろん日本語にも未来形はない。未来なんてまだ実態として存在しないものは、考えないし、おれらの言語では考えられないっていうところは、英語と日本語は似ているんだね。
でも、もし、未来形が存在する言語が世界にはあるかもしれない。
世界には約7000種類もの言語があると言われている。
未来形が存在し、未来を語り、未来を的確に表現し、未来を思考することのできる言語が存在していてもおかしくはない。
こんなにも身近になっている英語のこともまだ理解しきれないのに、まったく別の時制をもっている言語なんて理解できるわけがない。なぜなら、言語はその人の思考そのものだから。
人間が考え抜いて、言語を発明したんじゃない。人間が言語を発見したことで、物事を考えることができるようになったんだ。
発見した言語が違えば、もちろん考え方はまったく違う。
同じ言語を持っていたって、いま隣にいる人と考え方がまったく違うのに、言語が違ったら、どれだけ違うのだろうか。
そう考えると、もう気になって気になって、朝も起きれない。
いや、朝はちゃんと起きろよ。笑
もうすでに、地球上には、宇宙規模の壮大な次元が広がっている。
唯一、人類だけが持つ「思考」という宇宙が。
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↓ 中学3年間の英文法をまとめたので気になる人は見てみてください!
もちろん、勉強を頑張っている子どもたちの手助けにもなるけど、
英語を教える時の先生のミチシルベにもなります!
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